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名鉄新名古屋駅(※)での新聞輸送風景

※新名古屋駅は、2005年1月29日より名鉄名古屋駅へと駅名変更されています。


名鉄新名古屋駅での新聞輸送作業

午後2時頃、名鉄の新名古屋駅で降りると
沿線各駅・各地への新聞輸送作業の
真っ最中で、大忙し。
(★印の写真は、J-PHONEのカメラ付き携帯、
SH-52のデジタルカメラモード(640×480)
で撮影後、PCでレタッチ、リサイズ)

 
 名鉄のある駅を訪問した後、知多半田行きの普通列車に乗り、午後の2時頃、新名古屋駅に戻ってきた。扉が開いて、真中の降車用、特急用乗降用のホームに降りた。乗客が下車したのと入れ違いに、外に立っていた人達が、いきなりダッシュするように動き出した。呆気に取られ、思わずその動きを見守る。
 その人達は、ビニールに包まれた新聞の束を、車内の扉横のスペースに、何かに追われているかの如く、凄まじい早さと勢いで、どんどん積み上げていく。降車ホーム側の扉が閉まりそうになると、その人達の1人が、扉を強引に押さえ、閉まるのを防ぐ。少し離れた扉で、同じ作業していた男性は、タイミング悪く扉に挟まれ、抜け出そうとしている所を、同僚に助け出されていた。この作業の側に、駅員さんが立ち、作業の安全を見守る。新聞の積み込みが遅れても、列車が発車しないよう、車掌に合図するためだろう。反対側の乗車ホーム側の扉は既に開き、乗客が乗り始めている。列車の出発が刻一刻と近付く。しかし、台車の上には、まだまだ新聞の束が残る…。みんなもう必死である。
 だが、その甲斐があって、列車は遅れる事無く、出発できた。しかし、息をつく暇も無く、次の列車がやってきて、同じ作業が少し離れた場所で…、或いは反対の新岐阜、犬山方面行きホームで繰り返される。私が降り立った時みたいに、大量の新聞を必死に積み込んでいる時もあれば、ほんの数束で済んでいる時もある。
 このように、夕刊を名鉄の沿線に配送しているのだ。新名古屋駅では日常の光景なのだろうが、日常的に、新名古屋駅を利用しない私は、初めてこの光景に出くわし、かなり驚かされた。
 降車ホームのあちこちには、新聞を積んだ台車が置かれている。列車が入線する度に、新聞が積み込まれたと思ったら、また新聞を積んだ、次の台車が運び込まれる。新聞は、中日、朝日、毎日、日本経済、ゲンダイ、中京スポーツなど、各社に及び、台車には、新聞社のロゴが入る。
 ホームの豊橋方は、新聞の集積場と化し、新聞が満載された台車が、長い列を作り、運ばれるのを待っている。その奥では、新聞がどんどんホーム下され、係員が作業している様子が窺える。
 束毎に、配送先の駅が書かれた紙が置かれて、一つ一つ見ると、行き先の多様さに感心してしまう。豊橋、新岐阜など、名鉄の中でも大きな駅を始め、碧南中央(三河線)、本宿(名古屋本線)、榎戸(常滑線)、萩原(尾西線)、石仏(犬山線)、近ノ島(揖斐線)、知多半田(河和線)など、沿線の大小様々な駅に及び、名鉄バスのバス停に行く束まである。

 2年前の2001年6月、廃線前の揖斐線・黒野発本揖斐行きの列車に乗車した時、「本揖斐」と書かれた紙が入った新聞の束が、列車後尾の運転席後ろに置かれていたのは印象的で、よく覚えている。そして、本揖斐駅に着くと、カブでホームに乗り着けていた新聞屋の人が、その束を取り出し、荷台に積むと、駅から去っていった。この時の新聞も、あのような作業を経て、まるで旅するように本揖斐駅まで来たと思うと、感慨に似たようなものを感じる。

 旅客列車を利用し、荷物が輸送されている場面を、これまでにも見た事があるが、ここまで大々的にやっているのを目撃したのは初めてだ。この新名古屋駅に新聞輸送は、鉄道の利点を生かした方法なのかもしれないと思った。新聞社が、小口の新聞を、各地に散らばった販売店に一々運ぶより、きめ細かく配置された駅を利用し、列車で販売店の最寄駅まで運んだ方が、コストが下げられ効率的なのかもしれない。鉄道の方が定時制に優れているのも利点だ。名鉄にとって、この時間帯は、比較的空いてる時間帯で、無理なく輸送でき、ちょっとした収入になるのかもしれない。また、トラックを走らせず、旅客列車についでに載せて運ぶ事は、ちょっとの事だが、環境保護という視点から見みてもいい方法だ。

 作業員の方とすれ違うと、かすかに汗の匂いがした。いくら冷房が効いている地下駅とは言え、時間と闘いながら、決して軽くは無い新聞の束を次々と積みこむ作業は重労働だ。このような作業をこなしながら、私達の下に、新聞を届ける役割の一端を担う、彼等の作業の安全を願わずにはいられない。

[2003年8月訪問]
 
ホーム豊橋寄りに次々と新聞が運び込まれる

ホーム豊橋寄りに、次々と新聞が下され
台車に載せられる。

 
新聞はホーム各所に運ばれる

新聞は台車でホーム各位置まで運ばれる。
ホーム上には、乗客への注意を促す看板も。

 
しばらく置かれ列車に積みこまれるのを待つ

そして、列車に積みこまれるのを待つ。
 
この束は三河線・碧南中央駅、高浜港駅へ…

この束は三河線の高浜港駅、碧南中央駅へ…

 
この束は名古屋本線新岐阜駅、揖斐線近ノ島駅へ…

こちらは名古屋本線の新岐阜駅、そして新岐阜駅
で積み替え、揖斐線の近ノ島駅へいく束も。

 
揖斐線・本揖斐行きのモ750に積まれた新聞。
本揖斐駅、モ750と新聞屋さん
(写真上;)2001年6月、今は無き揖斐線・本揖斐行きのモ750
に積まれた新聞。新岐阜駅、黒野駅で積み替えられ、終点の
本揖斐駅へ・・・。

(写真左;)そして、本揖斐駅に到着すると、ホームにカブで
乗りつけ待機していた新聞屋の人が新聞の束を受け取った。

Station Photographs-駅と駅舎の写真館- (C)solano.