Sponsored Link

定光寺駅〜崖っぷちの駅(2)


定光寺駅、上りホームの階段。

上りホームへの急で長い階段。

階段を上がりきった部分。

ホームに着くと展望台に来たよう。
上り切った所に待合所がある。
 定光寺駅には二つの階段があって。1つが先程の駅前奥の行き止まりから、上下ホームに行ける階段だ。もう1つが、そのやや手前にある上りホームへの階段だ。この階段が疲れていなくても上るのが嫌になってくるような段数が多くて急な階段で、まるで上りホームに上がる者の前にそびえ立つかのようだ。

 一段一段上がっていくと、どんどん景色が開けていいき、上る前のイメージと違って、周りの風景を楽しむように階段を上がれた。上がった所に上屋のついた待合所があった。下りホームのものよりかはしっかりしたものだが、扉は無い。
渓流と山の眺めが広がる定光寺駅上りホーム。

定光寺駅上りホーム。庄内川や山々の
眺めがいい。セントラルライナーが通過。
 上りホームは周りの山々と眼下を流れる庄内川の渓流が流れる自然豊かな素晴らしい眺めが一望でき、まるで展望台のようだ。帰路に就くハイカーも列車待ちの手持ち無沙汰に、柵にもたれ掛かり、秘境駅の風景を楽しむ。
 こちら側は、さすがに下りホームと違って、ホームの幅にゆとりはある。だが、崖に板切れを引っ掛けたような薄いホームの上に居ると思うと足がすくみ、自然の前ではこの板切れなんかはひとたまりも無いだろうと想像すると…。通過列車が多く危険なのは変わらず、ホームの床には「通過列車にご注意下さい」と黄色いペンキで書かれ、注意を促している。
上りホームの謎の構造物

待合所横に謎の建物跡。
 ホームを歩いていると、待合所の横にプチ廃墟と言いたくなるような、怪しげな構造物があるのが目に入った。柵の向こうに1畳程度のコンクリートの床のようなものがせり出し、その横には、短く小さな階段が途中で途切れるように降りている。階段が切れた所は何かのスペースだったらしく、狭いそのスペースは柵で囲まれ、木々で塞ぐように茂っている。なんとなくお立ち台かバルコニーかと思えるようなものだ。そこは現在使われていないのは一目で解かるが、かつては業務用のスペースだったのか、或いはトイレだったのか、待合室にしては不便で狭すぎる…、謎だ。
眼下を眺める。

上りホームから駅前の集落を見下ろす。
 ホームから下の集落を眺めると、人々も小さく見え、恐さを感じる距離感だ。誤ってカメラを落したり、自分自身が落ちたりしないように、身を乗り出すのも程々に眼下や周囲の風景を眺めた。

 定光寺駅は1日の平均乗降客が僅か200人で、中央西線名古屋口、太多線の中では圧倒的に少ない。中央西線、木曽路の山間区間の駅にも引けを取らなく、数字の上でも、ローカル駅だ。だけど、ハイカーの流れに逆らうように、普段着の地元住民と思しき人々が、到着した列車からぽつりぽつり降りる姿が見えた。


[2002年4月訪問](愛知県春日井市)

Station Photographs−駅と駅舎の写真館−(C)solano.