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飯田線南部・桜駅めぐり(2)




大海駅、桜の横を特急伊那路が通過


 三河東郷から一駅、北に戻り、大海駅で下車した。車内放送では、列車交換のため数分の停車と案内されていた。ホーム端の築堤に咲く桜にレンズを向け待っていると、特急伊那路が桜の横をゆっくりと通過していった。


大海駅駅名標後ろの桜



 1番ホームの駅名標後ろでも、桜が見事なまでに花開いていた。白い花が多くを占める中、濃いピンク色の花が混じっているのが目を引く。


貨物用スペース(もしくは保線用スペース)跡の桜


 構内には何本かの側線が残り、駅舎の反対側には、貨物用か保線用だったと思われるスペースが残っている。そこにも、大きな桜の木が満開の花をさかせていた。だけど、もう使われていないがらんとした場所に佇む姿は「ポツンと…」という言葉が似合う、どこか寂しげな雰囲気が漂っていた。


大海駅駅舎と桜

 駅舎横の桜も見事だった。


茶臼山駅駅名標と桜


 茶臼山駅の駅舎は味気無い待合室のみの簡易駅舎に建て替えられてしまったが、桜は相変わらずの枝いっぱいの花を咲かせている。


ホーム上に落ちた桜の花びら


 ホームには、数え切れない程の桜の花びらが降り注いでいる。時々、風が駅を通り抜けると、桜の花びらが北の方に軽やかに駆けていった。


駅舎横の桜の吹き溜まり


 駅舎横には、落ちた桜の花びらが寄せ集まっている所があった。ああ、誰かが掃き集めたのだなと思って見ていた。その時、緩やかな風が吹いた。散ったり地面に落ちたりしていた桜の花びら達が、静かに北の方に流れ、駅舎の影に吸い寄せられるように徐々に近付いてゆく。そして、最後に花びら達は、くるくると小さな渦を作りながら、桜の吹き溜まりに同化した。まるで、花びら達が終の棲家を目指して旅をしてる…、そんな光景を見ているかのようだった。


茶臼山駅自転車置き場


 普段は何とも無いありふれた駅の光景も、桜によって美しく彩られる。

Station Photographs‐駅と駅舎の写真館‐ (C)solano