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玉柏駅(JR西日本・津山線、木造駅舎)


玉柏駅駅舎

玉柏駅駅舎。大きく改修されたが趣きは残る。
 
ホーム側から駅舎を見る。

ホームから駅舎を見る。
 津山線の列車に乗った時、玉柏駅で5分程度の交換待ちの時間があったので、この駅舎を見る事が出来た。無人化されていたため、改築の際に、不要な駅事務室が取り壊され、規模が約半分になってしまったが、駅舎を取り囲むように、軒が復元された。小振りな駅舎が、レンガ色の瓦を敷いた屋根をまとっている様は、まるで大きな傘を広げているかのようで、駅舎のコンパクトさがより強調され可愛らしい雰囲気さえ感じる。駅舎は白と茶色の落ちついた雰囲気に仕上げられている。改築前の玉柏を直に見た事は無いが、前の駅舎の趣きは十分に残っているなと感じさせるものを持っている。オリジナルを大きく損ねていると言う点では、マイナスかもしれないが、むしろ改修後の方が、より印象的になったのかも知れない。
 古い駅舎が改修される際は、大抵、以前の古き良き趣が損ねられる場合が多い。けど、この玉柏駅は以前の趣きを大切にしながら改修されているように思う。この駅の1日の利用者数は約230人位との事。この位なら、この程度の大きさと設備でちょうどいいのだろう。でも、巷に溢れる味気無い簡易駅舎に建て替えるという選択肢もあったはずだ。一から新築するよりコスト面で有利という理由もあるのかもしれないが、あえて古い駅舎のイメージを保ったまま改修するのは英断と言うべきで、苦心したものだろう。大きな軒の下には、自転車が多く止められている。駅により近く、雨に濡れない所に自転車を止めたいという気持ちはわかる。この軒は駅の趣きを醸し出すのに一役買っているが、もし駐輪場としての利用を想定して、軒を復元したのなら凄いなと、実用と趣きを両立させた設計者のアイディアに対して感服するしかない。なにはともあれ、玉柏駅は駅舎改築の好例と言えるだろう。
 今回は交換待ちの間という事で、駆け足でしか見る事ができなかったが、またいつか、じっくりと見てみたいものだ。

[2003年8月訪問](岡山県岡山市)

Station Photographs‐駅と駅舎の写真館‐ (C)solano.