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下吉田駅(富士急行・富士急行線(大月線))


下吉田駅駅舎

 風格を感じさせる造りの下吉田駅駅舎。中央の待合室と窓口がある部分の天井が高く造られ、その両翼に業務用室を従え、一大ターミナル駅を連想させる風格ある造り。この駅舎は、建築当時、東洋一と謳われた名古屋駅駅舎を模して戦後に建てられたという。重厚で堂々とした洋風建築だった名古屋駅とは、「天井が高く取られた待合室に両翼部分・・・」という大まかな構造でしか似ていない。だが、中央部の縦長の採光窓が4つ並んでいる様や、箱を合わせたような直線的な造りが個性的。
 2008年(平成20年)4月、駅舎はレトロな雰囲気を大切にしたリニューアルが施された。
ホーム側

駅舎ホーム側にも、縦長の採光窓が四つ並ぶ。
 
古さを残した改札口

古い造形を残した窓口や高い天井は独特のムードを
醸し出す。有人駅だが、委託駅で窓口にはパートと思しき
女性駅員が勤務していた。
 
窓口跡

出札口。今では左の出札と改札を兼ねた窓口しか開いていないが、小荷物用受付や出札口らしき窓口が塞がれた跡が残り、かつての賑わいを偲ばせる。窓口跡上部にも、何か塞がれた跡がある。時刻表や運賃表があったのだろうか?
 
駅前のロータリーと庭園風の植込み

 駅周囲は住宅街となっている。駅前はロータリーっぽい雰囲気になっているが、駅と周囲を仕切る境界線のように、松や木々が何本も植えられた庭園風の長い土地がある。その前にはベンチやテーブルも置かれている。今日は生憎の雨だが、晴れていると地元の住民達が、庭園で憩うようにここで寛ぐのだろう。
 
駅前庭園の池

 庭園の端には大きな池も設置されている。駅に設置されるものとしては最大級の部類で、真ん中に噴水の付いた岩も設置される凝り様。ただ、あまりに池が大きく、トラブル防止のためか、回りが金網で仕切られているのが少し残念。
 後で、この庭園について駅員さんに聞いてみたら、いつ頃からあるかは不明で、更に駅で管理してるのではなく、地元の人々が管理しているものだという。
 
駅舎内の待合室

 広々とした待合室に人影は少ない。台風接近中で雨も強く、駅周囲をぶらぶらするのもままならず、雨が一瞬弱まったのを見計らっては、撮影に外に出るのを繰り返した。

 
てるてる坊主

 改札口には、てるてる坊主が2個ぶら下がっている。駅員さんに駅前の庭園の事を聞いたついでに「かわいいてるてる坊主ですね」と話しかけると、笑いながら照れていた。駅員さんのお手製ものとのこと。だが、駅員さんの願いは虚しく、外は激しく雨が打ちつけ、強風でてるてる坊主は踊り狂っているかのように宙を乱舞していた。
 
構内踏切

構内踏切には、横断歩道の歩行者信号のような警報機が付いていた。
 
側線の保線車両

ホームは1面2線で、天気がいいと富士山が見えるという。下吉田駅は保線基地になっていて側線は広く、保線用車両が何台も留置されていた。ある保線車両(写真中央)の側面には富士山の麓の鉄道会社らしく、さりげなく富士山をイメージした塗装になっていた。そして、ヘッドライトを見ると、上に謎の黒い曲線が描かれていた。これは眉毛…?顔のある車両に、思わずニンマリとしてしまった。


[2007年8月訪問](山梨県富士吉田市)

Station Photographs‐駅と駅舎の写真館‐ (C)solano.