Sponsored Link

尾張瀬戸駅・旧駅舎(名鉄瀬戸線、洋風駅舎)


 名鉄瀬戸駅の最初の記憶は、1978年、栄町まで延長開業した時の事だった。その時の印象的だった事はと言えば、尾張瀬戸駅の駅舎の中の薄暗さだった。今思えば、もっと立派であっていいはずの市の代表駅、瀬戸線の主要駅にも関わらず、狭くて薄暗いのに強い違和感を覚えたのだろう。その後も、何回か尾張瀬戸駅を利用する機会はあった。現役時代、いちばん最後に見たのは、東京行きの夜行バス「ドリームとよた」号の車内からだった。確かまだ終電前だったが、カーテンを指で少し開け垣間見えたのは、もう眠りに就いているかのように、灯少なく夜の闇の中溶け込み佇んでいる姿だった。
 さすがに、古くて手狭だったためか、新駅舎が立てられる事となり、新駅舎竣工にあわせ、旧駅舎は使用停止になった。そして、取り壊しを前に、旧駅舎が特別公開される事になった。幼い頃の記憶が印象的な旧駅舎の最後の姿を、最後に見届けたいと思い、久しぶりにせとでんに乗った。
 
尾張瀬戸駅旧駅舎。

尾張瀬戸駅旧駅舎。小ぶりながらも、重厚感漂わせる洋風駅舎。
既に新駅舎が使用され閉鎖されているが、ゴールデンウィーク中、
取り壊しを前にさよなら公開が実施された。 長年、瀬戸市の玄関
としての役割を担ってきた駅舎との別れを惜しみ、鉄道ファンだけで
なく、多くの人々が見学に訪れていた。
  
駅舎内部

旧駅舎内部。旧駅舎に関連した写真やイラストが展示されていた。
2階建で、写真展示ボードの裏に階段があるのが気になった。
できれば2階も見てみたかった。
 
自動改札付近

晩年には自動改札機が導入されていたようだ。自動改札跡には
メッセージボードが設置され、旧駅舎への思いが綴られていた。
 
窓口跡

窓口跡。テレビが置かれ、ビデオ上映されていた。
 


現役時代、一般人が入ることが出来なかった駅務室内部も公開。
構内配線図など現役時代の掲示物等もそのまま。使い込まれた
室内に、この駅の歴史を感じる。
 


旧駅務室では愛好会による鉄道模型運転会も実施。
 
駅務室からホームを見る

駅務室跡から旧駅舎ホームと、新駅舎の方を見る。
 
バスロータリーとボンネットバス

古き駅舎との別れに花を添えるかのように、
ボンネットバスが特別運行されていた。
 
新駅舎ホームから旧駅舎を見る

帰路に就く際、新駅舎のホームから旧駅舎を見る。
この特別公開を終えた数日後、取り壊し作業が始められたという。



[2001年5月訪問](愛知県瀬戸市)

Station Photographs‐駅と駅舎の写真館‐ (C)solano