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美濃赤坂駅(JR東海・東海道本線美濃赤坂支線、木造駅舎)


美濃赤坂駅、駅構内

大垣始発の列車はものの6分で終点の美濃赤坂駅に到着。
旅客部分は1面1線だが、同駅を基点とする貨物鉄道「西濃鉄道」
が分岐している。JRの駅がまるで構内の片隅にあるという表現が
ぴったりなほど、貨物用の領域は広く、古い木製の上屋が載った
長いホームも威容を放つ。だが、広い構内はまるで撤収後のように
がらんとしていて、廃線のムードを漂わす。美濃赤坂駅を訪れた
のは2回目だが、以前は貨物構内に、貨車、コンテナなど多くの
ものがあったと記憶している。
 
枯れた花壇と危険品庫

ホームを降りると、左手に広い花壇があった。他の駅では見られない
ゆとりのある空間だが、木々や花は枯れ「冬だから」で片付けられ
ないような荒れた侘しい雰囲気になってしまっている。かつての花壇
は花々が咲き誇り、緑がまぶしく乗客の目を楽しませたのだろうか…。
花壇の奥に、レンガ造りの危険品庫や木造の倉庫があった。
 
駅舎ホーム側

ホームとは直角方向に駅舎が建ち終端駅を感じさせる。木の雰囲気
を十二分に残した趣きある駅舎が旅人を迎え入れる。駅舎内に人は
居るが、西濃鉄道の貨物運行上の要員で、切符販売、検札などと
言った旅客業務は一切行わなく、旅客上は言わば無人駅だ。でも、
駅務室から常に人の気配はするので、無人駅と言ってもどこか
違和感がある。
 
待合室内の木製ベンチ

待合室には古い木製ベンチが置かれていた。肘掛の側面を良く
見ると、蒸気機関車の動輪が小さく彫り込まれてた。古い木製ベンチ
にさり気なくこんな装飾が施されていたなんて…。まさに鉄道駅に
相応しいベンチだ。この凝った装飾に感激して、レンズを換え、
アングルを変え、絞り値を変え写真を撮りまくる。最初はちょっと駅
を見るつもりで、十数分後の折り返しの列車で美濃赤坂駅から
離れようと思っていた。だけど、そんなのどうでもよくなってきた。
その内、背後から列車がモーターとジョイント音を響かせホーム
から離れて行くのが聞こえた
 
美濃赤坂駅駅舎

美濃赤坂駅駅舎前景。瓦屋根こそ変えらたらしいが、他の部分
では大きな改修もされていなく、よく原形を留めていると思われる
木造駅舎。正面に自転車置き場が立ちはだかり、全容が眺め
られないのが少々残念。
 
待合室

駅舎待合室。窓口跡が塞がれるなど、改修されているが、
昔の雰囲気を十分感じさせる。
 
外壁と木の窓枠

木の窓枠や外壁も使い込まれ味わい深い。
 
西濃鉄道直営の喫茶店

駅の敷地の一角に「西鉄 サロン」と看板を掲げた喫茶店があった。
どうやら西濃鉄道直営の喫茶店のようだ。道路一本隔てた所には
これまた西濃鉄道直営の旅行センターがある。その目の前にも、
別の旅行センターがある。こんな所で旅行代理店が顔を突き
合わせていて商売になるのだろうか…。
駅は閑静な住宅街の中にある。数分歩いた所にある旧中仙道
沿いの方が商店などが並び、町の中心と言えるだろう。町は
宿場町だった頃の面影を留めている。


[2007年1月訪問](岐阜県大垣市)

Station Photographs‐駅と駅舎の写真館‐ (C)solano.