![]() 高野線は高野下駅を過ぎると、連続する上り坂とカーブにレールを軋ませながら列車は高野山に向けひたすら走り続けている。列車はまさに山を登っている。 紀伊細川駅で下車した。駅は山の急斜面上にあり、至近に人家などの建物は無いが、駅のはるか下に集落があるのが見下ろせる。よくこんな所に線路を敷き、駅を造ったものだと感心してしまう。 |
![]() ホームからは小さな池庭があるのが見えた。池の中では鯉がスイスイと泳いでいる。ホーム出ていた駅員さんに「鯉が泳いでますねー」と話しかけたら「これ金魚やがな」と。金魚ってこんなに大きくなるものなのだ・・・。 猫から池に住む鯉…、もとい金魚を守るためか、池の周りは金網で囲われていた。きっと猫だけはなく、山奥だからその他の小動物も魚を狙っているのだろう。小集落の中にあり駅の昔から利用者はさほど多くなかったであろうが、そんな駅にも池庭が作られるのだ。いや、利用者が少なく列車本数も少ないからからこそ、駅員さんが手持ち無沙汰にこんなものを造ったのかもしれない…。 |
![]() 紀伊細川駅駅舎。白く塗装されるなど多少の改修はされているが、昔ながらの造形を良く残していると思われる。屋根の縁が水色に塗られ、三角部分がさりげなく南海のコーポレートカラに塗られているのがアクセントになっている。 山の急斜面上という立地で、駅周辺に余裕あるスペースはほとんど無い。駅舎を全容を写真で納めようにも、出入口から数歩でた所で、背後には急な階段が迫る。ズームレンズの最広角側の16mm(銀塩換算24mm)で何とか収まると言った感じ。歪曲が目立つので、広角寄りで駅舎を撮るのは普段は避けているのだが…。夢中になって引き過ぎたり、体のバランスを崩すと階段から落ちてしまうので、絶えず注意を払いながら撮影した。 |
![]() 柱のちょっとした装飾が洒落ている。 |
![]() 駅から集落を見下ろす。深い山々に囲まれ、二、三十件の家屋があるひっそりとした集落。駅は急斜面上にあるが、柵らしい柵は無く、お義理程度の仕切りがあるだけだ。縁に立ち下の方を見下ろすと、斜面と言うより崖のような急角度だ。高所恐怖症でなくても足がすくむ。 |
![]() 駅舎の背後には見事な桜の木が佇む。春はさぞきれいな花を咲かすのだろう。この木の下から細い道が伸びているが、何とか車一台が通れる程度の細さ。 |
![]() 駅から急な階段が集落へと続いている。食べ物が欲しくて駅前の集落へ降りてみたが、商店っぽい所はもう営業してなさそう・・・。他は小学校のプールや、公営住宅みたいなアパート、人家があるだけだった。 |
![]() 駅舎の内部は自動改札機が置かれている以外、大きな改修の跡は無い。自動改札機が無ければ、何十年前のシーンで映画やドラマのロケでも使えそうな雰囲気。 |
![]() 天井には照明の台座が残る。 |
![]() 窓口も昔ながらの木の構造が残っている。窓口の向こうでは駅員さんが動く気配がする。ちらりと見るとやかんを持ち、カップラーメンにお湯を注いでいる所だ。食いはぐれた私には、うらめしい光景に映った。 [2008年5月訪問](和歌山県和歌山県伊都郡高野町) |
| Station Photographs‐駅と駅舎の写真館‐ (C)solano. |